さてろぐ

子どもと過ごす日々を綴っています。

「最後だとわかっていたなら」後悔しない?

「最後だとわかっていたなら」

これは2007年7月に出版された本です。ノーマ・コーネット・マレックさんの詩を日本語に訳したもの。

10年ほど前にこの本を購入してから、ときどき読んでいます。

そして、読むたびに感じ方が変わってきています。

 

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この詩は作者のノーマさんが亡くなったわが子を偲んで書いた詩だそうです。伝えたかったけれど、伝え切れなかった想いを一篇の詩に託しました。

その詩が2001年9月ニューヨークで起きた同時多発テロのあと、世界中に広がったそう。

始まりはこのページです。

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そして

「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を伝える時を持とう
そうすれば もし明日が来ないとしても あなたは今日を後悔しないだろうから

引用:「最後だとわかっていたなら」作:ノーマ・コーネット・マレック 訳:佐川睦

という言葉で終わります。

初めて読んだときは、今日が最後の日だと思って家族に優しくしようと思いました。素直に気持ちを伝えようと。

今も素直な気持ちを伝えたいと思うことに変わりはありませんが「後悔しないために」はなくなっています。

この詩はわが子に伝えたいことを伝えられなかった後悔の想いがつづられています。

この本を買ってから何度も読みましたが、後悔しないために家族に優しくしよう、素直な気持ちを伝えようって、結局は自分のためじゃないか?と葛藤を感じたこともありました。

でも、純粋に誰かのためってないんだと思えてきました。子どものためと言いながら、結局は自分のため。自分が子どものために考えて動いたことに満足するためなんです。

エゴの塊。でも、それでもいいじゃんと思えたときから「伝えたいから伝える」「してあげたいからしてあげる」に変わりました。

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もし、本当に最後だとわかっていたなら、大切な人には自分の気持ちを伝えることしか思い浮かびません。今までありがとう、さようならと。

でも、それが「後悔しないために」となると、後悔しないための言葉なんて出てこないと思います。何を伝えても後悔しないとは言い切れない。

そして、自分に対しては?

ああすればよかった、こんなことするんじゃなかったといろんな後悔が湧きあがるでしょう。では「後悔しないために」生きる?それも嫌です。

後悔しないために生きるのは嫌です。

そんな「したくない」という理由のために生きるのではなく、自分が「したい」ことに向かって生きる方が楽しいですよね。

この10年ほどこの本をときどき読むことで、少しずつ心持ちが変わっているのを感じています。